World Standings and Ranking

ワールドスタンディングとシーズンワールドランキングはあくまで過去の試合結果の蓄積を表すにすぎず、試合に直接関係があるのはＧＰＳやＩＳＵチャンピオンシップのＳＰの滑走順・抽選順に影響する事ぐらいであろう。

読者の方からＷＳとＷＲの算定方法についてご質問を頂き、資料をあげ例を通して簡単な説明も加えた。お問い合わせに感謝したい。

ルールとポイント表

ワールドスタンディングとワールドランキングの計算方法とルールはＩＳＵ文書１６２９で説明されている。

世界選手権と五輪、欧州と四大陸選手権、グランプリとグランプリファイナル、その他の国際試合、ジュニア試合のポイント表は１６２９に、チャレンジャー・シリーズのポイント一覧は２３７２に示されている。ポイントは順位毎に９０％のステップとなっている。例えばＧＰＦ１位は８００ｐｔ、２位は７２０（８００ｘ０．９）、３位は６４８（７２０ｘ０．９）。

ＩＳＵ情報ページ：ISU World Standings / Season’s World Ranking

ＩＳＵ文書：Communication 1629 ISU World Standings

ＩＳＵ文書：Communication 2372 Challenger Series 2021/22

チャレンジャー・シリーズも含めた全試合のポイント一覧はＩＳＵからは出ていない模様。以下はシニア男子＆女子試合のポイントを独自にまとめたものである。

順位	世界選手権／ 五輪	欧州選手権／ 四大陸選手権	ＧＰＦ	ＧＰ	その他の 国際試合	チャレンジャー シリーズ
1	1200	840	800	400	250	300
2	1080	756	720	360	225	270
3	972	680	648	324	203	243
4	875	612	583	292	182	219
5	787	551	525	262	164	198
6	709	496	472	236		178
7	638	446		213		160
8	574	402		191		144
9	517	362
10	465	325
11	418	293
12	377	264
13	339	237
14	305	214
15	275	192
16	247	173
17	222	156
18	200	140
19	180	126
20	162	113
21	146	102
22	131	92
23	118	83
24	106	74

Ｅｘａｍｐｌｅ　１　ベスト２試合とベスト４試合をカウント

ＩＳＵ文書１６２９の２．３に示されているようにＩＳＵチャンピオンシップまたはオリンピックは３試合の内ベスト２試合が、ＧＰ及びＧＰＦはベスト４試合がカウントされる。その他の国際試合も同じく４試合。

テネル選手の例が分かり易い。カウントしないポイントはカッコ数字で表示されている。

３８６４＝６８０＋６３８＋５２５＋３６０＋３２４＋２９２＋２７０＋３００＋３００＋１７５

 

 

 

Ｅｘａｍｐｌｅ　２　ＧＰ６戦が終わった時点（２０１９年１１月２３日）でのＧＰＦ戦への予測

紀平選手はＧＰＦ出場が決まり最低６位でも４７２ｐｔが入り１１２ｐｔアップ（４７２－３６０）が見込まれ宮原選手の３８３９を超え２位になると予測できる。

 

 

 

 

Ｅｘａｍｐｌｅ　３　ＧＰＦが終了後（２０１９年１２月７日）４ＣＣとチャレンジカップへの予測

ザギトワ選手の休養が発表され、紀平選手が４ＣＣで１位になれば８４０ｐｔが入り６７３ｐｔアップ（８４０－１６７）し４７０８となりザギトワ選手を超えると予測された。

４ＣＣ２位だった場合は７５６ｐｔで５８９ｐｔアップ（７５６－１６７）で依然２位の４６２４だがその後のチャレンジカップ出場で最低６位でも１６４ｐｔが加算され１位となると見込まれた。

 

 

Ｅｘａｍｐｌｅ　４　２０２０年２月２４日時点での世界選手権への予測

モントリオール・ワールドで紀平選手が４位の場合は８７５ｐｔが４ＣＣで得た８４０ｐｔに替わって入り３５ｐｔアップ（８７５－８４０）し４９９３となる。

５位（７８７ｐｔ）かそれ以下の場合は４ＣＣで得た８４０ｐｔより低いゆえ８４０と総合ポイント４９５８はそのままで変わらない。

宮原選手は６位（７０９ｐｔ）以上ならば２０１７／１８の６８０を上回るゆえ総合ポイントが上がる。７位（６３８ｐｔ）以下の場合は６８０を下回るゆえカッコ数字として表示され総合ポイント４０８９は変わらない。

 

Ｅｘａｍｐｌｅ　５　ロジカルＭＡＸ

トップ選手がＣＳ戦（チャレンジャー・シリーズ）２試合に出場するのは日程的にも大変で現実的ではないが１人の選手が１シーズンで得られる理論上のＭａｘポイントは３０００となる。

世界選手権または五輪で１位  １２００

ＧＰＦ１位                  ８００

ＧＰＳ１位                  ４００

ＣＳ戦１位                  ３００

ＣＳ戦１位                  ３００

１人の選手が３シーズンで得られるＭａｘポイントは６１６０である。

世界選手権または五輪で１位が２試合  ２４００
ＧＰＦ１位が３試合                  ２１６０
ＧＰＳ１位                          ４００
ＣＳ戦１位が４試合                  １２００

Note)

2020-03-03 First published
2020-03-24 Updated with correction on the logical max

2021-09-23 Updated the ISU memo number for challenger series.