2019-09-10

宮原知子 - 世界一美しい演技

宮原選手の演技を初めて見たのはシニアに上がる前年であった。細かい所まで振付けが行き届いていて、優雅な上体の動きをしながらもスケートはよく滑っているな、と思った。

年々気品高く美しい所作に磨きがかかり五輪イヤーあたりからはスピードも増したようにみえる。「さゆり」「蝶々夫人」「小雀に捧げる歌」「Invierno porteño」などどれも珠玉のプログラムである。

各国の解説者は宮原選手の特質を良く理解している。

2019-09-03

紀平梨花 - 実力は十分、疑問は連盟とコーチの力量に ②


前回に続いて紀平選手のコーチ環境について話題と考察。

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今や濱田コーチはノービスからジュニアぐらいまでの躾と基本教育においては世界のトップコーチの一人だといえるだろう。しかし心身共にグングン成長しているシニア選手を五輪チャンピオンになるまでコーチする裁量は十分にあるだろうか?

紀平梨花 - 実力は十分、疑問は連盟とコーチの力量に ①


シーズン開幕にあたり注目選手についてみてゆきたい。最初は昨シーズン大躍進した紀平選手。

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NHK杯で五輪金を口にした紀平選手 - 実力は十分だと思うが戦略面、特にコーチ力と連盟力に疑問がある。

日本の連盟の力は極端に弱いと思われる。日本企業による国際スケート連盟への財政面での貢献はおそらく最大であろう。しかし競技ルールや指針変更等その他の重要な運営や開発方針に関する発言力も影響力もましてやリーダーシップなどほとんど皆無ではないだろうか。昨年スペインでのISU総会で採決された日本の提案件は大勢に影響のない単純なルール変更だった。もっと重要な案件の議論に参画できていたのがどうか甚だ疑問である。日本の代表が世界の舞台に上がるとお金は出せても口も手も出せない、というのはスポーツ界に限ったことではないが-ひときわ旧態依然としたフィギュアスケート界では日本の連盟代表は飾りの殿様となっているのではないかと容易に想像される。

さいたまワールドでの男子のアメリカ勝利について陰謀という言葉を見かけたが米国には通じそうにない。他国ジャッジへのロビー活動、国際試合へ送り出すジャッジを誰にするか、メディアの加勢等、彼らからし

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