三人を泣かせた三人
ワリエワ選手とシェルバコワ選手だけでなくトルソワ選手も大人を泣かせた1人だと想像している。
SAやロシア試合が続いた後だったせいかNHK杯ではスケーティングの美しさが際立って見えたものである。膝、足首を使って途切れなく流れる滑り- ほとんどが日本人選手だった大会全体のスケーティング力はGPS4試合中最上位という印象で日本の選手のスケーティングスキルが高い事を再認識した試合だった。
コリヤダ選手は更に良くなったと思った。ヌレエフの半生を描いた映画音楽、アベルブフ氏の振付け、ミーシンコーチのいたわりが支えるメンタル面- 全てがハマり本来の才能を一気に輝かせているように感じた。
まだ本調子ではない様子だがやはりスケーティングが美しくスピードがあるコストルナヤ選手。フリーレッグの振り上げなどでスピードを出しているのとは全く違う。ジャンプ着氷後エッジが美しく流れる2Aは秀逸。
早いものでもう3戦が終了。ライブは見れず動画を4人観た- コリヤダ、トクタミシェワ、シェルバコワ、ウサチェワ選手。来週の第4戦が始まる前にジュニア女子も見たいと思っている。
フィギュアスケート文化が深く根付いている- 欧州のフィギュアは廃れたと言われるもののCS戦のヨーロッパ試合を観ていつも感じることである。
コリヤダ選手が良かった。何しろスケーティングが美しく底力を感じる。ロシアカップまでには構成も上げてきそうで楽しみだ。コリヤダ、トクタミシェワ両選手のルッツには正統で美しい技術が存続していることを確認できていつも安心できる。
5月に発行された2020/21向けのルール改定は何かと無理があり遅かれ早かれ不備な点などの調整があると思っていた。予想通り一か月後には全て保留となり7月に入り昨季19/20のルールをほぼ踏襲すると発表があった。
ここ数年スポーツ界で女性や未成年者の蔑視や虐待などの人権問題が表面化してきている。フィギュアスケートも例外ではなく昨季は米連盟や仏連盟が揺らいだシーズンとなった。
フィギュア新年が明け昨シーズン印象に残ったことなどを綴ってみたい。
最近はサマーキャンプ等で選手たちが世界中のあちこちへ行ってトレーニングすることが流行っているようで良い傾向と思う。振付けのためだけではなくジャンプやスピンの集中指導で遠征することもある様子。
予感はあったが北京まで2年をきった時点でのコーチ替えが得策かどうか分からなかった。五輪まで2シーズンといっても現況では試合数が限られてくる。新環境でどこまで仕上げられるか大きな疑問。プルシェンコがどこまで注力できるのか。クワドと共にスケーティングをどこまで磨き上げられるか焦点は明確と言えそうではある。