2019-10-18

CS戦など - 色々メモ










ACIのOrigin

2年ぶりにLzが試合に入って良かった。昨季はゼロ、五輪イヤーも跳んだのはACIの1Lz、GPロシアの4Lzと平昌の3Lz、と3本だけ。

上体と足元も随所に新たな振付けが見られた。薔薇の精のイナバウワーはいつ見ても圧巻。コレオ終盤ハイドロからフライングスピン(FCS)へ直接入っていたのは調子が良かったからだろうか~昨季は前半2戦、ACIとGPヘルシンキ、だけだった。後半のジャンプ構成はいずれグレードアップするのであろう。3A+3A+SEQが登場するかもしれない。

背中の腰上あたりに薔薇のある衣装を着てサマになる男子は羽生選手だけであろう。昨季もうっすらと紫がかった部分に高貴さを感じた。今季の衣装はアーチストとしての気迫と気品、繊細さと大胆さが伝わってくるようで羽生選手の存在感に美しい色彩を添えている。

シェルバコワ、トルソワ、コストルナヤのシニアデビュー

3人とも鮮烈な初戦を飾った。CSデビューとGPSデビュー順を同じにしたり、GPSでリーザ、メドべ、ザギトワと組ませたり、ロシア連盟の方針と戦略も明らかで見る側も観戦の甲斐がある。シェルバコワのGPSAでの練習を見ても分かるがトルソワと同じく試合の度に内容をレベルアップしていく様子。それぞれ長所が異なるエテリ組の4人は昨年の露女王、J世界女王、JGPF女王と世界女王である。GPS、GPF、露選手権と今季はハイレベルな試合がずっと続きそうである。

女子のジャンプ

JGPSとCS終了時点で既にクワドと3Aが続出している-やはり今季はこれまでにない進展のシーズン。

クワドは4人 - トルソワ、シェルバコワ、アリサ、ワリエワ
3Aが5人 - 紀平、リーザ、ユ・ヨン、コストルナヤ、アリサ

URの4Lzと3Aを公認したのはアリサをよほど推しているのであろう。リーザは4Tを練習している様子。ザギトワはサプライズがあると。紀平選手の4Sはコンディションさえ整えば入れられる状態。今季はまさに女子のシーズンである。

ISUチャンピオンシップのジャッジ

EC、4CC、WC等のジャッジ国が発表された。Jワールドの女子に露、日本、韓国がインで米国がアウト。モントリオール・ワールドには日本は男女とも入らず、露と米が男女両方にイン。

昨年に続きカナダ連盟の会長リアナ・キャロンが抽選に立ち会った様子。スイス在住のキャロン氏はジャッジ国際資格を持ち最近では平昌アイスダンスのFD、昨季4CCの女子など大きな試合に何回もジャッジとして入っている。五輪イヤーのACIだったか招いたジャッジに高額なギフトを与えたことも問題視されていた。今季から各国の連盟会長の現職者はジャッジはできなくなりギフトや招待関係も厳しくなった。何かと華やかな広報活動も目立つ会長であるが積極果敢な行動と方針の明確さはカナダのフィギュアスケート界をガッチリと支える力になっているのであろう。

プロトコルを見ればカナダと米国のジャッジは何番かすぐわかる、と言われる二国。カナダは北京まで男女シングルスとも大試合でのメダル候補がおらず、これからの3シーズンどういったジャッジングをするのか、何らかの採点傾向が出てくるかどうか、面白い所である。

Breakfast in Baghdad

衣装はSPとFS両方とも綺麗だが同じ型、雰囲気になってしまっている。2種類の異なったジャンル曲を似たようなデザインの衣装で滑ると美しくともかえってその良さを相殺してしまうと思う。SPの衣装を変えられないだろうか。BiBは「シフォンで優雅&フワフワ」よりもボディコンでサイドスリットとか..ボンドガール風まで行くことはないが..もっとスリークな感じの方が良いと思う。地引網とオモチャみたいなブーツがなくなったのは良かった。そして...ポニーテールがシニア団子になるのはいつ?確かツィガーで両方交互にやっていた以外はこれまで全てポニーだった記憶。このまま北京までいくのだろうか。シニヨンも工夫すれば様々な雰囲気を作れる。

紀平選手は随分と強くなった。8トリプルをクリーンにきめたのは2016年9月だが「試合より練習が好き」と本田真凜選手と正反対でジュニア時代はここ一番という所で踏ん張れなかった。今は「絶対に跳ぶ、最後までやり通す」という気概を感じる。根っからのアスリートである紀平選手が=自分を鍛えて~競い合って~勝つ=というアスリート本来の楽しみのサイクルを味わえるようになった様に見える。


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