モントリオール・ワールドのレフリーとテクニカルパネル
1位から5位をどう予測するのだろう。会長によるオフィシャルの任命は8月末までに決定されると憲章にありその通り施行したとすると、やはり昨年のさいたまワールドの結果に基づいて決めたのだろうか。だとすると男子は米国、日本、中国で女子はロシア、カザフスタン、日本が対象国となる。
欧州選手権、四大陸選手権、ジュニアワールド、シンクロワールドも対象となるゆえそれぞれ昨季の結果によるのであれば - 米国は4CCの男女とJワールドの男女、ロシアは欧州の男女とJワールドの男女に選出されないという事になる。
先月ロシア連盟が女子のジャンプ判定についてISUに申し立てをしたとのニュースに、今更どうしたのかなと思った。GP中国杯で厳しい判定だったのは分かるが同時にこれまでメドべデワ選手のLzのように恩恵を受けてきたのも事実である。
しかしこうしてみると-ISUチャンピオンシップ全ての男女シングルスのレフリーとテックパネルにロシアも米国も入らない事になるのであれば彼らの焦りも理解できなくもない。米国に至っては今季のJワールド男女共のジャッジ抽選にももれてしまった。アリサ・リゥの4Lzと3AにURをとられずGOEも上がるようにするにはどうするのか-
因みに日本もほとんど両国と同じ状態(4CCの男女、Jワールドの女子、ワールドの男女に5位以内入賞者アリ)であるが、ここは政略に走らない体質が幸いして(笑)ほのぼのとマイペースで進んでゆくのかと想像している。
露、米、日はトップ選手が続いて出てくるゆえ今季だけでなく来シーズン以降のチャンピオンシップのオフィシャル選出も同じ状況となりそうで向こう数年間はレフリーとテックパネルは3国以外の国からの選出となるだろう。
氷上で技術を披露し演技によって感動をもたらしてくれるのはフィギュアスケーター達である。こちらは30mx60mのリンクに留まらずジャッジ席まで拡張した領域を舞台として観ているのだ。オフィシャル達もアスリートと一緒に観る側を楽しませる舞台上の役者である。演技画面に現れなくとも、抽選・任命から始まりPDFのプロトコルが発行されるまで大いなるドラマを演じている。各国の事情や習慣を体現しながらフィギュア界の歴史と動向を知らせてくれている。
女子のワールドスタンディング
GPSが終了し紀平選手が3位になった。GPF出場で確実に2位に上がる。ワールドスタンディングはあくまで過去の試合結果の蓄積を表すに過ぎないが、やはりトップに登ってくると嬉しく思う。ザギトワ選手が欧州にもワールドにも出場しない状況になると今季中に1位になる可能性もある。
紀平選手は試合のたびに強くなっているように見える。ここまでの3戦、JOも入れると4戦、本当によく闘っていると思う。ケガ気味、コーチの状況など様々な要因が発生しても集中力を切らさず試合に臨めるのはアスリートとしての統合能力の高さを現しているのではないだろうか。
SPは夏のアイスショーから滑り込んでいる。神戸での宮本氏の解説と同じ意味のことをトレーシー・ウイルソン氏がSCの解説で言っていて~「手だけで動かさず」「身体の中心から動いている」~なるほどと思った。
NHK杯のOtonalとOrigin
オトナルを見ていてバラードの初年を思い出した...曲の高まりと同時に跳ぶ後半のコンビネーション(当時は3Lz+3T)で気持ちが昂りすぎるのかミスが多かった。
羽生選手はあまりに多くのトランジションをやっていて一般観戦者としては一度に全部気付けない・見きれないのが実情(笑)である。オトナル初披露の昨年ACIで印象に残ったのが2つのスピン(FCとCS)の間のフットワーク。札幌でも良かった。ウィアー氏のオトナルに何回も出てくるトゥターンもここでやっている。
K&Cでバイオリンに加えピアノを弾く仕草も出てきた。トゥ+フリップを皆さんに見せたかった、とも言っていてやはり日本の試合には特別な心持ちで臨んでいる様に感じた。
トリノでは ~ ヘルシンキ・ワールドで「(PCSが)10点、10点」と泣き(?)叫びながら解説していたイタリアのマッシモ氏が首を長くして待っている。スペインのエンリケ氏も来てまた天井桟敷の席を取り動画を上げてくれるかもしれない。
そしてどの国のどのオフィシャルが登場するか - 楽しみなGPFである。
トリノでは ~ ヘルシンキ・ワールドで「(PCSが)10点、10点」と泣き(?)叫びながら解説していたイタリアのマッシモ氏が首を長くして待っている。スペインのエンリケ氏も来てまた天井桟敷の席を取り動画を上げてくれるかもしれない。
そしてどの国のどのオフィシャルが登場するか - 楽しみなGPFである。
Update Notes)
2019年12月3日 初稿
2020年3月10日 誤情報をストライクスルーし訂正。ISU文書2265により、レフリーとテクニカルパネル選出規定の適用はシニア試合のみ。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
No comments:
Post a Comment