男子SP
昨年プログラムが発表になってから Let me entertain you をブリティッシュロックのミックスに入れてよく聞いている。古典のクイーン、ELPやビートルズに混ざって出てくるとBロックサウンドらしさが際立つ。
昨年末は伝説?の2003年ネブワース・コンサートを見た。ワイルド極まりない。オープニングは Let me entertain you。3日間で30万人以上集まったらしい。
ストックホルムのエリックソン・グローブ会場では観客席にまばらに座っている選手や関係者が随分と沸いているようだった。羽生選手が言っていたとおり楽しんでもらえるプログラムが大ヒットした様子。最初右側へ滑る分サルコーまでいつもより長いがどの部分の動作もジャンプも曲とピッタリ合っている。ジャンプの跳び方がこれまでと違うと都築コーチや無良氏の説明を聞いた折には今シーズン特殊な環境で準備したせいかと最初は聞き流していたが試合を見てこれは戦略だったのかと思った。インタビューでアクセルを入れたかった、何かを残したい等と試合に向けて色々と考え準備していたことを聞いて賭けをしているのかとも思った。
鍵山選手のプログラムも個性的で面白い。全日本よりこなれている感じを受けた。コリヤダ選手もまとめられて良かった。FSが楽しみである。スケーティングが美しい選手が上位に入ると何故かフィギュア観戦の楽しさが倍増するものである。
チェン選手は練習でルッツを綺麗に跳んでいたのでフリップと両方決まればかなりの得点が出るだろうと思っていた。PCSが随分高い印象だった。
女子&男子FS戦のジャッジ
女子SPでジャッジ席に座った9人と席順は
スロバキア、ベルギー、 アメリカ、フランス、イタリア、チェコ、スウェーデン、ロシア、オランダ
この内5人が再抽選され残りの4国のジャッジが登場し席順も決まる。
デンマーク、香港、スロベニア、スペイン
(ISU文書:2354 Judges Draw )
SPであれだけ顕著な偏向採点でシェルバコワ選手に高得点を出しているのでFSで4名入れ替わっても結果はさして変わらないと予測される。テクニカルパネルの方もエッジコール等全くとらないことがSPで判明しシェルバコワ選手が複数の大きなミスを出さない限り優勝するだろう。健康問題についてはロシアの最新医療で対処していると想像され安定性を含めてベストの体調を作り上げてくると思われる。仮に最悪の状態となった場合は代わりにトルソワ選手を仕上げてくるのではないだろうか。
表彰台はロシア2名と紀平選手、が想定されたシナリオのようだ。隙があればロシアによる表彰台独占もあり得るかと思う。
日本は3枠確保出来ればこの試合は勝利したと言えそうである。紀平選手は世選の表彰台に一度も乗らずに来季を迎えた場合五輪参戦にハンディとなりそうだがロシアの五輪への人選が確実に変わるゆえ来季の試合の運びで状況を覆すことは可能と思う。今回も来季の試合も厚いジャッジ層の存在とやってゆかなければならないことは変わらない。
男子SPには入った9人は
イギリス、オーストリア、ウクライナ、フィンランド、グルジア、スウェーデン、スイス、ロシア、チェコ
FSに入る残りの4国は
オーストラリア、ドイツ、韓国、 アメリカ
アメリカからは誰が入るのか- チェン選手を勝たせることに加えてジョウ選手のFS脱落により3枠獲得のためブラウン選手の順位にも気を配らなければならず忙しくなることだろう。
ペアとダンス戦
スイ・ハン組が一番良かった。ロシアの上位2組も技術的には素晴らしかったが感動はそれ程ない。
ベストニュースは三浦・木原組の活躍。ペア競技は試合を見るたびにその難しさを思う。トレーニングに始まり試合への調整やメンタル準備など2人分しかも同調しなければならない。たとえ1人が絶好調でも相手が不調や怪我となれば練習すらままならない。技術内容はシングル競技と同じレベルが求められる。ある意味一番難しいフィギュア競技と思う。北京五輪では女子戦に替わりペア戦がフィギュアの最後にスケジュールされている様子で期待が高まる。
金曜日からアイスダンスが始まり小松原組の演技も楽しみにしている。ISUとロシアの政治ドラマがたっぷり演じられてきたがダンス戦でクライマックスに達するだろう(笑)今回はパパダキス・ジゼロン組欠場の分は緩和するのかもしれない。小松原組と共にイタリアとスペインの奮闘を見たいと思っている。
スケジュールにはエキシビションも予定されている。最後まで気を弛めず安全に大会が運営されるように願っている。
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ご訪問ありがとうございます。
皆さまご健康で安全に過ごされますように。
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