2022-01-27

五輪前の雑感あれこれ1 全日本選手権と五輪オフィシャルズ

全日本女子戦

風向きが変わったと感じた今季の全日本選手権。女子とダンスの五輪代表選出、男子戦の採点、と予想外が多かった。

女子代表の3人めは- 予想は三原選手で希望は三原選手か河辺選手だった。

戦績からいえばどう見ても三原選手になると思われた。しかし- 三原選手は普段は抜群の安定感があってもここ一番という試合で必ずと言っていいほどミスが出る。平昌五輪シーズンのGPSと全日本もそうだった。GPSのアサインが不利に見えたシーズンもあった。

健康上の困難を乗り越えて安定した今シーズンの姿に今回は行けるかと感動と期待を持っていたが2017年全日本と同じくいつもは軽々跳べる2Aで失敗し、その様子に勝機のなさを感じてしまった。

三原選手からギラギラとした勝負心を感じることはない。常に誠実で優しく礼儀正しく清く美しくプリンセスのようでこちらはついつい何かとプレゼントしたくなってしまう。が、やはり五輪は闘争心を持って勝ち取りにゆくものか、と今は納得している。4CCに出場できて優勝できて本当に良かったと思う。

河辺選手は攻め抜いていた。フリーでは細かいミスが続いても最後まで引くことなく覇気があった。

6月にGPSアサインが発表になった当初は河辺選手はどの試合にも派遣されていなかった。GPS-SCでスイスの選手、GPS-NHKで紀平選手が棄権したことによって突然2試合に出場し挑戦した3A4本は2本成功2本は派手に転倒。そして全日本ではSP・FSとも見事に着氷。17才が試合毎に着実に成長している姿がハッキリと見える。昨季も今季も清々しいアスリート魂を感じた。

やはり河辺選手が代表になって良かったと思う。五輪でどうなるか楽しみである。6月にGPSアサインのなかった選手が8ヶ月後の五輪出場まで昇りつめたのだから失敗を恐れず迷わず攻め込んでゆけるように願っている。

失うものは何もない。最悪のシナリオ、例えば緊張のあまりSPは3A転倒、Lzが抜けFもコンボにできず、かろうじてフリーへ進みフリーでも3Aで失敗- 等となっても五輪参戦から得るものは必ずある。試合前に縁起でもないが言葉にしてしまえばこれ以上怖いものは何もなくこちらも心配度ゼロで観戦できる。仮にトリノ五輪で18才だった安藤さんのようにボロボロになり「やはり三原にすべきだった」等とバッシングを受けるような事になっても取り合わずに前進すれば良い。

アイスダンス

ダンスの五輪代表は村元・高橋組になると100%予想していた。そもそも前シーズンの全日本で深瀬・張組、平山・立野組の次くらいかと思いきやいきなり2位とする採点に、いよいよ日本のダンス界でも欧米並みの忖度採点行為が開始したと思ったものだった。五輪に出場させたい意向は分かるがあと1年でどうやって成し遂げるのかと思っていた。

そして今季- 年会費か何かを収めれば会員になれるのか高橋選手が米連盟の個人会員として臨んだ9月の米国の試合に始まり、NHK杯、ワルシャワ杯と全日本に至るまで着実に仕掛けてきておりズエワコーチのメディア露出も伴って五輪ロードは盤石に見えた。エージェントがやっているのか色々と宣伝も多かった。

シングル&ペアに比べて技の種類が少ないこともありダンスは最も採点操作をやり易い競技と理解している。欧州選手権、世界選手権でのロシア、フランス、北米などのジャッジらの採点闘争は選手の競技と同じくらい熾烈である。

村元・高橋組を代表にしたければ転倒などものともせずどうにでもなる得点差の全日本だった。それがどうしたことか、これまで順調だったマーケティングと2段跳びで階段を上がっていくような得点の上昇があっても最後の最後になって五輪への道は閉ざされてしまった。

あの連盟内で一体どういった力が働いたのか摩訶不思議な採点と代表選考だったが- 権力者の影響力やお膳立てされた試合結果などに依ることなく真っ当な判断が下されたのは連盟内が若干でも浄化された結果だとしたら良いことと思った。予測は村・高組でも希望は小松原組だったので心情的にも安心した。

フェークダンサーとまで言われてしまった高橋選手だが肝心の演技内容は昨年から随分進歩したようだった。村元選手には腰を痛めないようにと昨季と同じ心配をもった。

4A & 3連覇

遂に五輪ロードと4回転アクセルの道が合流してしまった。

充分予想されたことだったがいざ北京五輪開始6週間前となって現実化すると知情共に整理がつかなかった。忙しい年末・年始も無駄なく無理なく焦らず過ごせたのは楽しい情報や美しい創作モノをネットに上げてくださる方々のお陰だった。

各界の俊英からのエールも頼もしい。

内村・白井選手の話を聞いて- トゥートベリーゼコーチ門下の女子選手たちのジャンプの跳び方も自然とあの様になった訳ではなくロシアではスケートと同じくらい高水準の体操界からアイデア・アドバイスを得たのかと思った。足ではなく上体主導、ヒネリを早く入れる、とはまさしく彼女たちの跳び方である。

どの様な試合展開になるのか期待と不安が混沌とする中、羽生選手の決然とした人間としての生命は益々強く益々鮮やかに発動し、善と幸と正義と喜びをグングン惹きつけているように感じている。

北京五輪のオフィシャルズ

曲かけローテーションや試合毎のスケジュールと共にオフィシャルズリストが公表された。

テクニカルパネルとジャッジリスト両方を大方仕分けし個人戦のオフィシャルはほぼ判明した。整理した内容を次の記事であげる予定である。複雑ではないが手間のかかる作業で記事内にテーブルを記することが難しくシートの写真にしたりと時間がかかる。

主なポイントは-

* 愛しの(笑)ローリー・パーカーがいない

* 米連盟前会長のサミュエル・オクシアもいない

* アナザーアメリカン、ダグ・ウイリアムズもいない

* イタリアンマン、トイゴもいない

* オカベはレフリーをやるがISUの規程(2265)で男子には入らないハズ

* マエダとクボタがジャッジとして男子とペアに入る模様

* もう一人の愛しのジャッジ、メキシカンのサーシャ・マルティネスが男子に入る

ロシアからはジャッジ3名が、女子、ペア、ダンスに入り、米国からはペアのTSに1名とジャッジ3名がロシアと同じく女子、ペア、ダンスに入る。

日本からは上記の3名の他ダンスのTSに1名、計4名派遣される。

 

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 

ご訪問くださりありがとうございます。

フォロワーの皆さまには応援を頂き心から感謝しています。

 

皆さまどうか新年もご健康で安全に過ごされますように。

御家族共々のご多幸をお祈りしています。

Happy New Year!
Bonne année!




No comments:

Post a Comment

Contact Form

Name

Email *

Message *