全加と全米
どちらもほぼ予想通りの結果だった。
メッシング選手の優勝とゴゴレフ選手の復活は良かった。今回の新たな発見は女子総合2位のライター選手。16才になっているが今季は世界ジュニアに派遣される様子。来季シニア参画できればグンと伸びそうな予感。
全米は昨季の世界ジュニアチャンプ2人が無難に優勝。マリニン選手の今季と昨季を通して一番の演技は昨季の全米選手権でSP・FS共よくまとまっていた。あれ以上の演技を観たことはない。4A挑戦に集中してきたせいかなどと思っている。
レビート選手は膝と足首がとても強くエッジを良くコントロールしていてスピードある滑りを見せてくれる。上半身の動きがエレガントでスピンも綺麗。
しかしジャンプが-
選手のジャンプ技術はジュニア頃までにはそれぞれ確立・固定するようでJGPS、GPSやB級など国際試合で活躍するようになってから矯正するのはかなり難しそう。
来月16才になるレビート選手のジャンプは昨季からみても既に劣化しているように見える。あの跳び方では身体成長と共に大変になるだろうと予想していた通りで残念。LzとFのエッジも甘く危うい。
NBCの解説はまるで五輪金を取ったかのような派手な褒めぶりで過剰な言葉と高揚感がカラ回りしていた。
欧州選手権
女子は露の壁を破れなかった。
優勝したグバノワ選手は2~3年前にペーパー上の国籍をジョージアに移しただけで今でも拠点もコーチも全て露に在り男子のアリエフ選手らと一緒にトレーニングをしている。パッケージングが女性らしく美しい。その一方ごっついジャンプの跳び方はジュニア時代から変わっていない。
ヘンドリックス選手はナーバスになっていたのだろう。GPFもそうだったがミスの割には高得点が出ているのは「ミスがなければ一位はアナタ」とのジャッジのメッセージと分析している。
男子戦は全体の地盤が上がった感触。メディア露出なども含めた派手な演出よりもスケートの基礎力がモノを言うことを証明した試合だった。
シャオイムファ選手は中国系? 100年以上続き伝統がある欧州選手権でアジア系の選手が優勝したのは初めて? 弾力がある演技には気が付くといつも引き込まれている。
リッツォ選手は今季からSPとFS両方で4Loを跳んでいる。やっと本来の実力が発揮された感。本人もコーチ陣も嬉しそうで今回の一番のハイライトだった。
露ナシ оr アリ?
エスポーでの男子戦終了後プレスカンファレンスでIOCの露出場可能性へのステートメントについて質問が出た。選手にとってはセンシティブな内容ゆえ発言を避けてノーコメントかと思いきやリッツォ選手が3人を代表して一言で応えた。
「今の所は競技にハッピーだ」
今の競技現状にハッピー、すなわち「露ナシの試合でも満足」ということであろう。
政治経済と文化&スポーツは切り離したいという向きもあろうがやはり避けて通れない問題である。日々の生活や練習に様々な影響が出ている欧州の人々にとっては尚更であろう。
今週はいよいよ4CCが始まる。所は米国。集まるのは北南米、豪州、アジアの人々。
同じ質問ができるジャーナリストがいるかどうか。応えられる選手がいるかどうか。無理筋の話?
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ご訪問頂きありがとうございます。
季節柄ご健康に留意されます様に。
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