レフリー、テクニカルパネル、ジャッジ
いよいよ開催となった世界選手権。様々な意味で前例のない大会である。安全第一、健康第一で万全の運営を願っている。
昨季のGPFやISUチャンピオンシップではテクニカルパネル発表は競技開始の前日だったりと随分遅かったが今回は現地の22日(月)に上がっていた。
ISUリザルトページ
レフリー、TC、TS、ATSの4人はISUにより任命される。昨季始まった規定(ISU文書2265)により日本など上位入賞が予想される国からは選ばれないことになっている。
GOEとPCSを採点する13人のジャッジ国はモントリオールワールド用に抽選されたものがそのまま使われる。日本からはダンスにのみジャッジが入る。
ISU文書:2354 Judges Draw
女子戦
レフリーとテクニカルパネルに上位国が入らない規定については以前紹介した(GPシリーズを終えて雑感① ②)とおりで今回ロシア、日本、米国などは入っていない。
レフリー イタリア
TC スウェーデン
TS ベルギー
ATS スイス
ジャッジ13ヵ国の方は-
ベルギー、チェコ、デンマーク、フランス、香港、イタリア、オランダ、ロシア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、アメリカ
レフリーとテックパネルが4人とも欧州でアジアからゼロというのも気にはなるが- 注目しているのはロシアの入らないテクニカルがジャンプのエッジと回転をどう判断するかである。
昨季のGPS中国杯のように正当な判定となればシェルバコワ選手のエッジはLzとFどちらも最低でも!多くはeとなるだろう。着氷時の回転は足りていればテクニカルはURとしないだろうが離氷時の多分なプレロテをジャッジがGOEマイナス評価とするかもしれない。ロシア&エテリパワーがどこまで政治力を発揮するのか- 見えない部分だが(笑)見所である。結果をもって知るしかない。政治力はゼロに近いと思われる日本はさいたまワールドで見事に負けて紀平選手はメダルを逃してしまった。
練習セッションを見た限りではトルソワ選手の調子が良さそうでSPでは冒頭で3Aをきめている。FSで3本のクワドも入れば優勝は確実。スケーティングだけでなくジャンプも改善しているように見えシェルバコワ選手のようなエッジ&フルブレード&PRの3大問題を抱えていない。ストックホルムワールドはテストスケートとチーム戦もカウントすればトクタミシェワ選手と共に今季7戦めの試合である。
シェルバコワ選手の練習は普段と変わらない様子だった。今回はコロナ感染後の健康状態のこともあり薬漬けで来ているかと想像している。世選は6戦めの試合となる。
「ソツコワ・カード」がロシアの切り札なのか、それともWADAのジョーカーを意味しているのか- これも観戦者には知る由もないが、わざわざ競技開始7日前の3月7日付けでISUが正式発表(ISU文書2384)した事には何らかの意味があろう。
ロシアのジャッジがSPとFSのどちらに入るか又は両方に入れるか- 3人のGOEとPCSをかなり左右すると思われる。ロシアがどの国にどの様な影響力を持っているのか分からないが13国を見る限り直感ではGOE&PCS審判合戦はロシアの孤軍奮闘となりそうである。
日本勢は- 紀平選手は集中できるかどうかがキーとなりそう。坂本選手は思う存分滑って出場選手中一番のスケーティングで世界中を魅了できるようにと思う。またジャンプ主流の試合にあってSP・FSとも宝石の光のような煌きを放つ宮原選手の演技を楽しみにしている。
レフリー、テクニカルパネル、ジャッジ総勢17人は香港とアメリカ以外15人が全て欧州人となった女子戦の行方は如何に- 順位結果と共にその審判内容は良くも悪くも北京五輪を占う布石となるだろうと予測している。
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皆さまお身体を大切にされ安全に過ごされますように。
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